1980年代のMarshallアンプを組み立てている様子。
1981年、Marshallはアンプの小売価格を下げたことで、より手が届きやすい存在となります。ガレージロックのバンドマンや趣味で楽しむバンドの人たちが突然、当時の偉大なミュージシャンたちのスタジアム級のサウンドを再現できるようになったのです。売り上げが急増し、ブランドが大きくなるにつれて、Marshallはすでに定評のある製品ラインナップの拡大に動きました。
最も重要な新製品のひとつがJCM800でした。これはジム・マーシャルのイニシャルと彼の車のナンバープレートから名付けられました。JCM800は、マスターボリュームを内蔵した初のMarshallアンプであり、ゴールドのパネルとグリルクロスのカバーにより、スタイリッシュで新しい美しさを提供しました。正面にはジム自身のサインがあしらわれ、この新しいルックスはのちにアイコニックな存在となっていきました。
JCM800は、そのアグレッシブなハイゲインなサウンドを高く評価するパンクロッカーやヘヴィメタルバンドに愛用されました。
1980年代のMarshall製品の広告は、グラムロックやヘヴィメタルのような人気ジャンルに傾倒し、『スター・ウォーズ』のような人気映画をもじったものさえあった。
JCM800は、そのアグレッシブなハイゲインなサウンドを高く評価したパンクロッカーやヘヴィメタルバンドに愛用されました。このモデルはその後、AC/DC(エーシー・ディーシー)やThe Ramones(ラモーンズ)、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、Bring Me The Horizon(ブリング・ミー・ザ・ホライズン)など、さまざまなロックバンドに選ばれるアンプとなっていきます。
1980年代のMarshallのパンフレットから。