Guitar Heroes

Sister Rosetta Tharpe

公開日:2021年5月25日

読了時間:2分

リゾネーター・ギターを抱え、フリルのついたブラウスと柄のワンピースを着た笑顔の女性のモノクロ写真。

Sister Rosetta Tharpe(シスター・ロゼッタ・サープ)は「ロックンロールのゴッドマザー」と称され、多くの伝説的ギタリストに影響を与えた。ゴスペルの叙情性とアップビートなリズミック・スウィングを融合させ、ロックンロールの初期段階を作り上げた彼女の音楽的貢献は、ギター界に多大な影響を与えた。ここでは、彼女の音楽の歴史、演奏スタイル、そして個性的なサウンドを生み出すために使用した機材を紹介する。)は「ロックンロールのゴッドマザー」と称され、多くの伝説的ギタリストに影響を与えた。ゴスペルの叙情性とアップビートなリズミック・スウィングを融合させ、ロックンロールの初期段階を作り上げた彼女の音楽的貢献は、ギター界に多大な影響を与えた。ここでは、彼女の音楽の歴史、演奏スタイル、そして個性的なサウンドを生み出すために使用した機材を紹介する。

ヒストリー

1915年にアメリカのアーカンソー州で、Sister Rosetta Tharpeは2人の綿摘み職人の娘として生まれた。父親はシンガーで、母親はシンガー兼マンドリン奏者だった。彼女は地元の教会で女子慈善奉仕団員としても活動。母親の勧めで4歳からギターを弾き始めたTharpeは、6歳になる頃には福音派の伝道旅行で演奏することとなる。

10代の頃に定期的に演奏活動を行い、彼女は音楽の神童と称された。23歳の時、Tharpeは初めてレコーディングを始める。最初のセッションでは、Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー)、Little Richard(リトル・リチャード)、Jerry Lee Lewis(ジェリー・リー・ルイス)らに影響を与えた『Rock Me』を含む4曲を録音。ここから彼女の名声は高まり、Cab Calloway(キャブ・キャロウェイ)、Sammy Price(サミー・プライス)、Muddy Waters(マディ・ウォーターズ)らと共演するようになった。

1月11日はペンシルベニア州でシスター・ロゼッタ・サーペの日とされた。

シスター・ロゼッタ・サーペ、左はバンドリーダーのラッキー・ミレンダー、右はデッカ・レコードのモー・ゲイル

Tharpeのパフォーマーとしてのキャリアは、ゴスペル、ジャズ、そして初期のロックンロール・コミュニティでその名を轟かせた。1964年にマンチェスターの電車のホームで、Tharpeが観客を反対側に座らせてパフォーマンスをするという、今もなお象徴的なライブを含め、彼女は70年代まで活躍した。

残念ながら彼女は1973年に他界したが、死後にブルースの殿堂入りを果たしている。1月11日はペンシルベニア州でSister Rosetta Tharpeの日と認定された。

プレイスタイルと使用機材

Tharpeはまさにロックンロールの創成期に深く関わっていた。彼女は後にこう語っている。「ああ、このキッズらとロックンロール-これはリズム・アンド・ブルースをスピードアップさせただけ。私はずっとこれをやってきた。」

彼女の演奏スタイルは革命的で、ロックやブルースのスタイルにおいて、ほとんどすべての現代のギタリストに影響を与えた。Rosetta Tharpeの奏法は、フレーズの中でスライドアップを多用する。彼女はマイナー・ペンタトニックの型を速く弾くが、これは1フレット目から目的の型へとスライドさせるものだ。

Tharpeの演奏スタイルは、力強さ、カリスマ性、自信が全てを物語っている。

Tharpeはいくつかの異なるギターを弾いたが、最も有名なのは白いGibson Les Paul(SG)で、3つの低出力PAFスタイルのハムバッカーを搭載している。彼女は小型の真空管アンプを可能な限り歪ませたオーバードライブ・サウンドを効果的に使った最初の一人だ。彼女はペダルは使わなかったが、その理由は当時ペダルが存在しなかったからだ!Tharpeの演奏スタイルは、力強さ、カリスマ性、自信が全てを物語っていて、音色はそのほとんどにおいて彼女の指に委ねられていた。

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