ジョーン・ジェットのライブ・ステージ

Alice Cooper in concert at Wembley Arena - London. Joan Jett of Joan Jett and the Blackhearts opens for Alice Cooper at Wembley Arena in London.

Guitar Heroes

Joan Jett

公開日: 2022 年 3 月 15 日

読了時間:4分

Joan Jett(ジョーン・ジェット)は、アメリカのロック・シンガー、ソングライター、作曲家、ミュージシャン、レコード・プロデューサー、そして女優。バンドJoan Jett & the Blackhearts(ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ)のフロントウーマンとして、また以前はRunaways(ザ・ランナウェイズ)を結成し活動していたことでも知られる。

世間はセックス、反抗、パーティーについて歌う5人の少女達をどうしたらいいのかわからなかったようだ。

ヒストリー

1958年9月生まれのJoan Jettは、アメリカのロック・シンガー、ミュージシャン、作曲家、俳優、そしてレコード・プロデューサーだ。Jettは、わずか14歳の時がギターを習い始め、常にロック・シーンで名を馳せることを心に決めていた。

南カリフォルニアに移り住んだJettは、初めて本格的なバンドRunawaysを結成し、音楽のキャリアをスタート。彼女のキャリア全体を予感させるRunawaysは、当時の典型的なロック・バンドではなかった。ギターとヴォーカルのJett、ドラムのSandy West(サンディ・ウェスト)、リード・ヴォーカルのCherie Currie(シェリー・カリー)、ベースのJackie Fox(ジャッキー・フォックス)、ギターのLita Ford(リタ・フォード)で構成され、世間はセックス、反抗、パーティーについて歌う5人の少女達をどうしたらいいのかわからなかったようだ。

Runawaysは批評家たちの批判をよそに、アメリカでさらなる音楽制作を続け、すぐにセカンド・アルバム『Queens of Noise』を発表。このアルバムは日本でも好評を博し、バンドは3つのゴールド・レコードを獲得した。

ブラックハーツと共演するジョーン・ジェット

数年後の1979年、Runawaysは解散を決意し、Joan Jettはソロ・アーティストとして音楽の夢を追った。翌年、彼女はプロデューサーのKenny Laguna(ケニー・ラグーナ)とともに、自身のレコード・レーベル、Blackheart Records(ブラックハーツ・レコーズ)を設立。この功績により、ジェットは独立系レコード会社を所有し、直接管理する初の女性アーティストとなった。

未だ彼女のロック・ポップ・サウンドが聴衆に受け入れられず、Jettのアルバムは商業的な大成功を収めることはなかった。しかし、彼女は14歳の時からずっと自身が何を望んでいるのか理解していたし、それを手放すつもりはなかった。彼女はアルバム『I Love Rock ‘n’ Roll』を共作し、大ヒットとなった。 このシングルは1982年初頭にポップ・チャートの首位に立ち、7週間その座に君臨し続け、同年末にはさらに2枚のヒット・シングルをリリースした。

使用機材

Joan Jettといえば、Gibson Melody Makerが印象的だ。このギターはRunaways時代から彼女のそばにあり、Red Rhodes Velvet Hammerハムバッカーを1基搭載。また、このギターには長年のツアーでついたステッカーや傷、マークが多く見られる。

Jettはまた、2011年のJoan Jettのシグネチャー・エレクトリック・ギターであるMelody Makerをよく使用していて、これは彼女のメイン・ギターの素晴らしさをすべて忠実に再現している。ホット・ハムバッカーを1基、軽量なボディ、オリジナル同様のキル・スイッチを内蔵。彼女が信頼する2本のギターは、ボリューム・ノブにマジックテープが巻いてあり、ライブで演奏するときにグリップが効くようになっている。

アンプに関しては、Joan JettはMusic Man HD-130コンボと2x 12" Electro-Voiceスピーカーを使用。このアンプはJJ EL34パワー管を使用し、常にボリュームをフルにしたアグレッシブなトーンを生み出す。また、Turbo Tube Screamerを使用することで、そのサウンドは即座に聴き分けることができる。

シャークフィン・ピックのギザギザな面を使うのも、Joan Jettのアグレッシブなサウンドの一因だ。

ジョーン・ジェットのライブ・ステージ

ceedub13, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons

演奏スタイル

Joan Jettは、その驚くほどタイトなリズム・ギター・プレイでよく知られている。アグレッシブなトーンをドライブの流れに集中させることで、彼女はどんな曲にも力強いパルスを与える。彼女は以前、「ギターを弾いていなかったら、おそらくベース奏者になっていた。基本的なバレーコードが私のものになった。難しいフィンガリングやスタイルには興味がなくて、ただギターのフィーリングが好きなんだ。」と語っている。

彼女は左利きだが、右利きのギターを使用することで、左手を指板上で動かす際の器用さが増している。Jettがパンク・スタイルのパワー・コードを素早く変化させながら使うときには、これが特に役に立つ。

シャークフィン・ピックのギザギザな面を使うのも、Joan Jettのアグレッシブなサウンドの一因だ。

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